横浜という街は、にぎやかで、少しだけ孤独な場所だと思っていた。
仕事で遅くなった帰り道、ふと「誰かと話したい」「誰かと静かに並んでいたい」って、そんな気持ちがふくらんで、ネットで見つけたのがこのお店だった。

正直、最初はちょっと不安だった。
添い寝って言ってもどんな雰囲気なんだろう、とか、変な空気だったら嫌だな、とか。
でも、扉を開けた瞬間、店内の照明とふんわりした香りで、なんとなく「あ、これは大丈夫だ」と思った。

セラピストさんは20代くらい。笑顔が柔らかくて、過度な接客じゃなくて、でも人見知りな自分にはちょうどいい距離感。
会話が続かなくても、焦らせたりしない。そういう空気を察してくれる人って、本当に貴重。

添い寝風のコースは、言葉通り「一緒に安心する時間」だった。
横になって、静かに話して、時々沈黙があって、それでも嫌じゃなくて、むしろ安心できた。
不思議だけど、その夜、ホテルに戻ってから、久しぶりにぐっすり眠れた。

何か大きなことが変わったわけじゃないけれど、「また頑張ろう」って思えたこと、それがこの場所のすごさだと思う。
本気で疲れてる人にこそ、ぜひ一度来てほしい。変な意味じゃなくて、ちゃんと心に効く場所だから。