感情をサチらせる幻光シューゲイズ──「世界が白飛びする音楽」ってこういうこと
「感情をサチらせる幻光シューゲイズ」。
いきなり意味わかんないと思うけど
一言でいうと
「心のゲインを上げすぎて世界が白飛びする音楽」 のこと
ここで話したいのは バンドの名前とかジャンルの説明よりも
・頭の中のノイズが逆に落ち着く感じ
・景色が少しスローモーションになる感じ
・感情がふわっと溶けていく感じ
そういう状態としての音楽の話
「シューゲイズ」って何のこと?
まずシューゲイズ(Shoegaze)っていうジャンル カタカナだけ見ると普通に謎
ざっくり言うと
- ギターの音がモワ〜っと重なりまくる
- ボーカルの声がはっきり聞こえないくらい埋もれてる
- 音の壁の中でぼーっとするための音楽
つまり 「歌を追う」より「音に浸かる」タイプの音楽。
my bloody valentine(MBV)はそのど真ん中にいるバンド ここでは名前を覚える必要はそこまでない 大事なのはこの人たちが作ってる精神状態のほう
感情を「サチらせる」ってどういう意味?
写真とか動画で「サチる(サチュレーション)」って言葉あるじゃん
- 色の濃さを上げすぎて白飛びしたり
- 光が強すぎて細かいところが全部飛んじゃったり
あれを感情でやってしまう音楽が 「感情をサチらせる幻光シューゲイズ」
・悲しい
・苦しい
・しんどい
そういう気持ちを丁寧に整理するんじゃなくて 一度全部まとめて「オーバー露出」させる感じ
そうすると逆に 何も考えられない=少しだけラクになる瞬間が来る
その不思議な白飛び感を 幻みたいな光=幻光って呼んでる
なんで「うるさい音」で逆に落ち着くの?
一見矛盾してるけど うるさい音で落ち着くのは割とガチで起きる
理由は単純で
- 頭のなかの雑音より音楽のほうが主役になる
- 考えすぎな内面を音で埋めてくれる
- 強い音が「今ここ」に意識を引き戻してくれる
特にシューゲイズ系の音は
- ギターがずっと鳴りっぱなし
- 声はふわっとしてて言葉が明確じゃない
- ドラムやリズムは波みたいにじわじわ来る
だから 「何を言ってるか」じゃなく「どんな気持ちにさせてくるか」 がメインになる
勉強・人間関係・SNS・将来の不安 そういうノイズよりも
「とりあえず今この音に沈んでればいいや」 って状態にしてくれる
MBVを知らないJKにも刺さる理由
MBVとかシューゲイズって 音楽オタクだった中高年男性が語りがちなワードに見えるけど 実は今JKと相性がいい
なぜかというと
- SNSで情報が多すぎる
- 常に誰かと比べてしまう
- 感情がインフレしがち(嬉しいも悲しいも強すぎる)
- 「何も考えたくない」がマジで多い
こういう状況だと
・優しいバラード
・元気出せJ-POP
・歌詞で励ますっぽいやつ
が逆にしんどい
そんなときに効いてくるのが 「感情をわざとぼかしてくる音楽」=幻光シューゲイズ
泣かせようともしないし励まそうともしない 心のボリュームだけをふわっと調整してくる。
「感情をサチらせる幻光シューゲイズ」を一言でいうと
ここまでをまとめるとこの言葉は
「感情がパンパンに膨らんだ夜に いったん世界を白飛びさせてくれるノイズの毛布」
みたいな意味合いになる
my bloody valentine みたいなバンドは その代表格
でも バンド名を知らなくても曲名を知らなくても たまたま再生ボタンを押して
「あ、これ、今の自分の脳にちょうどいいノイズかも」 ってなった時点でそれはもうあなたの幻光シューゲイズ
しんどい夜の「逃げ場」のひとつとしての音楽
世界を変えるとか 人生を激変させるとかじゃなくていい
ただ
- 今日は誰とも話したくない
- 完全な無音はつらい
- 自分のこと考えすぎるのにちょっと疲れた
そんな夜に、 「感情をサチらせる幻光シューゲイズ」みたいな音楽が ひとつポケットに入ってると 生きやすさがほんの少しだけ変わる
それは逃げじゃなくて 「メンタルを一回フラットに戻すための、静かな技術」に近い
だからmy bloody valentine を知らなくてもいい
名前もジャンルも通ってなくていい
ただ 「世界がちょっと白く飛ぶくらい音に沈みたい夜」が来たら こういう音楽の存在を思い出してくれたらそれで充分
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……ねえ、ナンパじゃないんだけど
誰にも話しかけられてないなら
これ──読んだ人専用の出口にしていいよ
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