写真活動を始めると「宣材写真を撮った方がいいのか」「まずポートレートを増やせばいいのか」で迷うことがあります。どちらも自分が写っている写真ですが、使われ方はかなり違います。
宣材写真は、相手があなたを判断しやすくするための写真です。ポートレートは、あなたをどう写すかまで含めて作品にする写真です。
最初から高額なスタジオ撮影を予約する必要はありません。今どちらが必要なのかを先に決めた方が、撮る写真も使うお金も整理できます。
宣材写真は「何が写っているか」が先に来る
宣材写真は、オーディションやプロフィール、仕事の提案などで使われます。見る側が確認したいのは、顔立ち、髪型、体型、全身のバランス、現在の雰囲気です。
Deviewが芸能プロダクション38社へ行った調査では、書類審査で重視する項目として「写真」を挙げた会社が100%でした。写真を作品として評価するというより、会う前の判断材料として扱っていることが分かります。調査記事を見る
この目的なら、情報を増やしすぎない方が使いやすくなります。顔が分かる写真と全身が分かる写真。強いフィルターや輪郭補正を避け、服や背景も本人を確認しやすいものにする。撮影場所より、見る側が迷わず判断できることの方が重要です。
ポートレートは「どう写ったか」まで写真になる
ポートレートでは、光、場所、服、表情、距離、構図まで含めて写真の意味が作られます。同じ人を撮っても、駅前で歩いている写真と白い壁の前に立っている写真では印象が変わります。
その変化自体がポートレートの面白さです。写真活動を続けるなら、こちらは数を増やす意味があります。撮る人が変わると別の表情が残り、場所が変わると写真の使い道も増えます。
TOKYO LOOKS CLUBでいう写真活動はこちらに近いです。最初から一枚の完成形を作るより、撮影を重ねながら自分がどう写るのかを知っていく。写真活動の始め方でも、その流れをまとめています。
違いを一度だけ整理する
| 項目 | 宣材写真 | ポートレート |
|---|---|---|
| 主な目的 | 応募・プロフィール・仕事の判断材料 | 作品・SNS・活動記録 |
| 優先するもの | 本人が分かること | 写真としての表現 |
| 背景 | シンプルでも成立 | 街や室内も表現の一部 |
| 加工 | 本人確認を妨げる加工は避ける | 目的に合わせて色や質感を作れる |
| 必要枚数 | 用途を満たす少数で使える | 活動に合わせて増やせる |
最初に撮るなら、二種類を同じ日に分けて撮ればいい
初めて撮影する人なら、一回の撮影で役割を分ける方法があります。
最初の10分ほどで、明るい場所を使って顔が分かる上半身と全身を撮る。ここは宣材写真として使えるように、髪や輪郭を隠しすぎず、姿勢も確認できる状態にします。
その後は場所を動き、座る、歩く、振り返る、話している途中を撮る。こちらはポートレートです。ポーズを大量に覚える必要はありません。カメラの前が苦手な人向けの記事で書いたように、普段の動作から始めても写真は作れます。
一回の撮影を二つに分ければ「応募に使える写真がない」と「SNSに載せる写真がない」を同時に減らせます。
宣材写真を撮るために、最初からプロになる必要はない
宣材撮影を専門にするスタジオでは、俳優、声優、モデルなど仕事につなげる用途として宣材写真を分けて提供しています。実際に、自然な表情を残すため作り込みすぎないヘアメイクや最小限のポージングを採用する例もあります。撮影例を見る
一方、活動を始める前からスタジオ撮影が必須というわけではありません。応募先が写真の規定を指定しているなら、その規定を優先します。まだ応募先も決まっていないなら、まず現在の自分が分かる写真を用意し、活動の中で必要になった時点で撮り直す方が使いやすいこともあります。
どちらを先に用意するか
オーディションやモデル募集へ応募する予定がある人は、宣材として使える写真を先に確保します。写真活動そのものを始めたい人は、ポートレートから始めて構いません。
両方に興味があるなら、二者択一にする必要はありません。一回の撮影で「本人を確認する写真」と「その日しか撮れない写真」を分けて残す。撮影を続けるうちに、最初の宣材写真も更新できます。
写真は撮った瞬間から古くなります。髪型も服も顔つきも変わるからです。宣材写真は現在地を伝えるために更新する。ポートレートは変わっていく過程ごと残していく。この二種類を分けて考えると、写真活動はかなり始めやすくなります。
被写体としての始め方をもう少し具体的に知りたい人は、ポートレートモデルになるにはも続けて読めます。

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