コンビニの白い光の下で誰も目を合わせない感じ|気配アーカイブ

深夜でも早朝でもない時間のコンビニに漂うあの静かな孤独。誰も目を合わせない都市の気配を言語化するエッセイ。横浜の空気感ともリンクする情緒の記録。
コンビニの白い光の下で誰も目を合わせない感じ|気配アーカイブ

コンビニの白い光の下で誰も目を合わせない感じ

帰り道でもないし外出のついででもない ただちょっと息をつきたくて入ったコンビニの白い光の下で 人ってみんなあんなに静かになるんだね

店内の空気が妙に乾いてて 蛍光灯の光だけが正直すぎて 余計な気持ちまで全部照らされてしまう感じ

レジ前で並んでても 誰も誰の顔も見ない スマホを見るでもなく 天井を見るでもなく ただ「どこにも所属してない時間」をやり過ごしてる

目次

この無言の時間ってたぶん都市の本音なんだ

人と関わりたいわけでもなく ひとりでいたいわけでもなく 帰りたいのか帰りたくないのかも分からない

コンビニの白い光はその曖昧さをすごく上手に照らす 「いま何も感じてないけどたぶんちょっと疲れてる」 みたいな名前のない状態

人は悲しいときより こういう無音みたいな疲れの方が対処しづらい 自分でも気付けないから

誰も目を合わせない理由はたぶん自分のバランスが壊れそうだから

視線を合わせたら なんか溢れてしまいそうで怖いんだと思う

「大丈夫です」って表情の仮面を 外さずに済む最後のラインが あの蛍光灯の下の距離感

コンビニって都市の避難所のひとつだよね 何も起きない代わりに 何も崩れないようにしてくれてる場所

きっとこの気配を知っている人は多い

特に理由なくコンビニに寄るとき 買うつもりのなかった水だけ買って出るとき 意味のない行動で自分をつなぎとめる瞬間

都市で生きてる人は ほぼ全員この気配を一度は味わってると思う

それは弱さじゃなくて ただの「処理が追いつかなかった日」のサイン

気配アーカイブ|JK-refle.com

……ねえ、ナンパじゃないんだけど

誰にも話しかけられてないなら
これ──読んだ人専用の出口にしていいよ

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