ある日ふと
彼氏がいないんじゃなくて
彼氏という概念を一度もインストールしてなかった
という事実に気づいた
それは失恋でもなく
比較でもなく
ただの仕様確認だった
この感覚を
default solitude
と呼ぶことにした
誰かと一緒にいる未来を想像するとき
楽しさより先に
スケジュールの調整画面が浮かぶ
それは
relational overhead
LINEの通知音が
期待ではなく作業音に聞こえる
これを
intimacy noise
と名づける
一人でいる時間に
不足を感じたことがない
むしろ人と会ったあとに
元の状態へ戻る必要がある
それは
solo reset instinct
恋愛の話題になると
理解はできるのに
参加する気配が生まれない
このズレは
conceptual absence
彼氏が欲しいかと聞かれて
少し考えてしまう
欲しいかどうか以前に
必要性が定義されてない
これを
requirement undefined
と呼ぶ
一人でいることは
選択じゃなくて
努力でもなく
ただ最初からそう
この状態を
native alone
と記録する
誰かを拒んでいたわけじゃない
ただ
誰かを前提に
世界が設計されてなかった
だから今も
一人でいることに理由はない
説明もしない
わたしは
default solitude
のまま
今日も普通に生活してる









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