先に寝るか先に泣くかの夜|壊れないための静かな取扱説明書

先に寝るか先に泣くか迷う夜は心のバッテリーがほぼゼロのサイン。感情を優先して泣く夜と思考をシャットダウンして寝る夜そのどちらも選べない夜。それぞれの夜をどう扱えばいいかを静かな言葉で整えるためのテキスト。
先に寝るか先に泣くかの夜|壊れないための静かな取扱説明書

先に寝るか先に泣くかの夜

「先に寝るべきか先に泣くべきか」 そんなことで悩んでいる時点でもうだいぶ限界に近い夜だと思う。 これはその夜をどう扱えばいいか分からない人のための 静かな取扱説明書みたいなテキスト。

1|先に泣きたくなる夜は、心のOSがフリーズしかけている

先に泣きたくなる夜は、だいたい心のOSがフリーズ寸前のときだ。

思考はまだ動いているのに 感情が追いついていない感覚。 頭のなかでタスクだけが増えていって、 どれから処理すればいいか分からなくなる。

そういう夜に出てくる涙は 「悲しいから」だけじゃなくて 「これ以上何も考えたくない」というサインに近い。

涙は感情のゴミ箱を一気に空にする 強制終了ボタンみたいなものだ。

だから本当は 「泣いたら弱い」とか 「泣くのは負け」とかじゃなくて

「これ以上壊れないための一番原始的なセーフティ機能」に近い。

2|先に寝たくなる夜は心より先に脳がオフになりたがっている

一方で、「とりあえず寝たい」と思う夜がある。

気持ちの整理をする気力さえ残っていなくて 何も考えずにシャットダウンしたい夜。

ベッドに倒れ込んでスマホだけ握りしめたまま 画面を見ているようで何も見ていない時間。

こういう夜は心より先に 脳のバッテリーがゼロに近いことが多い。

大事なことを考える回路も 泣くために感情を呼び出す回路も どちらも同じくらい電力を使う

だから 「今日はどっちの回路も起動しなくていいからとりあえずスリープにしてくれ」 というのが先に寝たくなる夜の正体だと思ってる。

3|いちばんしんどいのは「泣くことも寝ることもできない夜」

本当にしんどいのは 泣きたいのに泣けなくて 寝たいのに眠れない夜。

タイムラインを無限スクロールしながら 何かに救われたいのに 何にも刺さらないまま時間だけが溶けていく。

こういう夜は 「感情のデータ」と「思考のノイズ」が同時に詰まっている状態に近い。

泣けば少し軽くなると分かっていても 涙が出るほどのエネルギーも残っていない。 寝れば明日が来ると分かっているのに、 明日が来るのもそれはそれで怖い。

そのあいだでただ時間だけが細く切れていく夜。

4|この夜を扱うための小さなルール

「先に寝るか先に泣くか」の夜に 個人的に決めておくと楽になるルールがある。

ルール1:3分だけ泣いてもいい

泣くかどうか悩むより 「とりあえず3分だけ泣いてみる」 のほうが早い。 3分経っても泣けなかったらそれはそれでOK。 「泣けない自分」を責めるための時間じゃなくて 感情の深呼吸を試すための3分。

ルール2:15分だけ寝落ちしてもいい

本気で寝るのが怖いときは 「15分だけ横になってみる」 で十分。 アラームをかけて それでも目を閉じられたなら その日はもう「寝る側」に振り切っていい日だと思う。

ルール3:どっちもできなかったら何もしないを選んでいい

泣くのも寝るのも無理な夜は 「何も決めないでただ生き延びるだけ」 を目標にする。 好きな飲み物を一口だけ飲んで スマホを顔から少し離して そんな自分を「今日はここまでよく頑張った」と ちょっとだけ雑に褒める。

5|選び方の目安:「涙が出そうか」「まぶたが重いか」

じゃあ現実問題として、 先に寝るべきか先に泣くべきかどう決めればいいのか。

シンプルに言えばこの二択でいいと思う。

  • 涙が喉の奥まで来ている感じがしたら → 先に泣く側
  • まぶたのほうが明らかに重いと感じたら → 先に寝る側

どっちでもなければ さっきの「3分だけ」「15分だけ」を一度試してみて 少しでも楽になったほうに寄せていく。

正解を探す夜じゃない。 「壊れずに今日を抜ける」ための選択だけあればいい夜

6|これは「強くなる」ためじゃなく「壊れない」ためのテキスト

先に寝るか先に泣くかの夜に必要なのは、 根性論でもモチベーションアップでもない。

必要なのは、 「ここまで来た自分を、これ以上雑に扱わない」 という小さな約束だけだと思う。

泣いた夜は負けじゃないし 寝落ちした夜は逃げでもない。

どっちを選んだとしても その選択は「生き延びる」ための動き。

だからこのページは あなたを強くするための文章じゃなくて 壊さないために少しだけ厚みを足すための文章として置いておく。

いつかまた 「先に寝るか先に泣くか」で迷う夜が来たら ここに戻ってきて適当に一行だけ読んで そのまま全部閉じてしまってもいい。

その「閉じる」動きもちゃん あなたが自分を守るために選んだ一つの行動。

※このテキストは深夜に「もう無理かも」と思ったときにだけ開いていい 個人用のマニュアルみたいなものとして書かれています。

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